仏事なんでもQ&A:その3

仏事なんでもQ&A:その3

2010.05.04
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1つの墓に二家族入りたい

 

Q 子供は娘一人で、嫁にやりましたが同居しております。孫も一緒です。婿は四男で、この家の墓に入っていいとも申しております。私の墓は「〇〇家」となっておりますが、二つの苗字を並べてもいいでしょうか。

 

A ひとつのお墓に二つ以上の苗字を並べるのは一向にかまいませんが、すでにひとつの苗字が刻まれている場合には、それが当然真ん中にあるはずですから、一度表面を削りとってから、二つの苗字をキチンと並べて彫ってもらったほうがよいでしょう。あるいは、両家が同じ宗派に属しているならば、表側には、その宗派で用いられる聖句、たとえば「南無阿弥陀仏」「南無妙法蓮華経」といったものを刻み、横か裏側に、両家の苗字を入れてもよいと思います。墓誌を別にすることも考えられます。

 

 跡を継ぐ子がいないときの墓

 

Q 娘を二人持っておりますが、二人とも嫁にだしました。私ども夫婦は親から受け継いだ墓を守り、その墓にはいるつもりですが、あとはどうしたらよろしいのでしょうか。長女にまかせるべきでしょうか。

 

A 現在では、少なくとも法律的に長男相続とか長女相続といったことはなくなりましたから、娘しかいないからといっても、長女だけが先祖の墓を守る義務はないわけです。したがって、二人の娘さんが、共同でお墓を守るようにしたらよいわけですが、現実にはなかなかむずかしいと思われます。そこで、十分二人の娘さんと相談した上で、たとえば、先祖の墓の近所に嫁いだ方がお守りし、もう一人の方は、経済的にある程度の額を負担する、というように決めておいたらどうでしょうか。長女であろうと次女であろうと、そして二人とも嫁いだのであろうと、「ご先祖様」ということは全く同じですから、ぜひともお二人がいつまでも仲良く自分たちのご先祖のお墓を守っていけるように、まだ、両親が健在のうちに話し合っておくべきなのです。もちろん、お二人のご主人たちも加えて相談して下さい。

 

位牌の扱い

 

Q 祖母が言っていたことですが、大正十二年の東京大地震のときは、位牌をふくさに包んでふところに入れて逃げたといいます。災害のときはそうするものですか。

 

A 現代ではすべてどうあるべきかを形で考える風潮ですが、こうした気持ちがあればする、いえ気持ちがさせる行為というのが本来だと思います。地震時に位牌をふところに入れて逃げたというのも宗教心以前の思いが常にあって、とっさの場合にも先祖をたいせつにする心がそうさせたのでしょう。

ですから、そうするものとか、しなくてもよいとかではなく、先祖をどう思うかによるとおもいます。

 

法事はだれがするのか

 

Q 私の主人は男ばかりの兄弟の次男ですが、親は私たち夫婦と気があっていて同居し、葬式も我が家から出しました。ところでこれからの法事ですが、次男でも親といっしょに暮らしたら、その家でしなければいけないのですか。

A 法事は、故人やその家のゆかりの人々が、故人をしのんで冥福を祈るために行うものですから、故人の葬儀を出した家で行わなければならない、などといった性質のものではありません。場所は長男の家でも、また、お寺で行うのでも、もちろん次男の家であってもよく、施主も長男でも次男でもかまいません。仏壇が次男の家にあって他の場所で行う場合、位牌を運んでお祭りし行えばよいのです。しかし費用は、親の供養なのですから、兄弟みんなで負担するようにすべきでしょう。

 

 

2010.5.4 東松山店 杉田

参考文献「仏教と仏事のすべて」

 

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