仏事なんでもQ&A:その1
だれに聞いていいかわからない疑問に答える
通夜に黒を着るか?
Q 「通夜には、まだ生き返るかもしれないという望みをいだいているのだから、黒を着ていくのは失礼で、グレーなどの控えめな色のものを着る」と、私は親に教えられていました。今は皆さんが黒を着ていらっしゃいますが、かまわないのですか。
A 理由はともかく、喪服を着ていくのは、明らかに行き過ぎた行為です。まして友人とか知人、近隣の人々が黒の衣服着用で伺うなどのことは、おっしゃっているような理由を含めて、あまりに手回しがよすぎて、遺族への思いやりがなさすぎるように想います。
遺族とその近親者以外は葬儀でも喪服は必要ないのですから、まして通夜には、地味で控えめな服装で伺うようにします。
葬儀には女性は和服?
Q 自宅で不幸があった場合、私の近所では、お通夜や法事は女性も洋服なのですが、葬儀の日は女性は借りてでも和服を着ます。和服のほうが正式という考え方なのでしょうか?
A 和服が正式で、洋服が略式などということはありません。葬儀にはみんなが和服を着るといういうのは、たまたまその地域では和服で葬儀出席の人が多かったために、自然にそうなった、というにすぎないのではないでしょうか。
遺族なら和服の喪服を借りて着る事も考えられますが、知人・友人の関係で出席の場合は、洋服、和服どちらでも地味な装いであればよく、男性も同じです。日常生活に洋服が主流を占めている現在、借りてまで和服‥‥‥という考え方はもうやめたいものです。
死者には、すべて反対にするわけ
Q 葬儀のとき、亡くなった人にきものを左前に着せたり、布団を上下さかさまにかけたり、すべて反対にするのはなぜか。
A これは死ということがふつうのことでなく、その人にとってただ一度のことであり、しかも死が他の人々に影響しないでほしいとの願いから、通常はしないことをするのだといわれています。
死者に着せる経かたびらは、結びコブのない糸で縫うとか、枕かざりのさかさ屏風なども同じで、弔事ではふだんとは反対のことをする事柄が少なくありません。
仮通夜と密葬
Q 仮通夜とか密葬、家族葬ということばを最近よく耳にしますが、それはどういうことですか。
A 文字どうりに解釈すれば、仮に行う通夜、ひそかに葬ることになるのですが、現代ではうちうちに、つまり近親者だけで行ったあとに、もう一度葬儀やお別れの会を行う場合に、近親者とよりゆかりの深い人だけで行う仮通夜・葬儀を密葬といっています。また、家族だけで通夜・葬儀をとり行う家族葬という葬儀形態も最近では多くなってきています。この場合、友人、知人、近隣の方々へは連絡せず、葬儀社所有の葬祭ホールや斎場ホールで通夜、葬儀をとり行います。その場合、家族だけのお別れですので、後日訃報をお聞きになりご自宅へお参りに伺う方もあるそうです。そのような弔問のこともありますので、密葬や家族葬は十分に検討されるとよいと思います。
2010.5.2 東松山店 杉田
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