お仏壇のローソクの火を、息を吹きかけて消してはいけないのですか?
お灯明・ローソクの火を息で吹き消してはいけないと聞きましたが、本当ですか。
本日秩父店で、ローソクをお買上げいただきましたお客様からこのような質問を受けました。
一般的にいっても、大事な人やものに息を吹きかけるのは無作法であり、作法に反すると
思います。
灯りを供養することは、お花やお香をお供えすることと並んで、供養の最も大事なこととされて
います。
現在の様に、話題のLED照明や白熱灯など照明のない時代の人々の灯りに思いは大きかった
と思います。私たちが現在の様な灯りと光に満ちた生活を手に入れたのは、つい最近ですね。
昨年TVで話題になった「竜馬伝」の坂本竜馬や高杉晋作が青春時代を過ごした江戸末期は、
行燈の灯が頼りであり、昭和の時代もお茶の間に裸電球があるだけという場面を映画などで
よく目にします。
灯りの無い時代に、お仏壇に灯る燭台の油の火やローソクの火はどんな風に感じられた
でしょうか。畏敬の念とともに本当に有難かったと思います。
やはり、このような大事な灯りに息を吹きかけるのは、してはいけないことと思います。
ローソク火消しとしては、小さい団扇・うちわなどもありますが、ローソクの火の上に被せる
ローソク火消しが現在では最も使われています。
《仏壇の専門店 ふたきや」ネットでも、木の葉の形をした可愛いローソク火消しなど取り揃えて
ございます。
電灯の灯りを消して、竜馬や高杉晋作の生きた時代の闇を経験してみたくなりました。
皆さん如何ですか。
平成23年3月4日
《仏壇の専門店 ふたきや》 仏具担当 伊藤達也
秩父店 :埼玉県秩父市中宮地町25‐22
TEL 0494-24-4169
東松山店:埼玉県東松山市松本町2‐1‐46
TEL 0493-23-4431
※参照 「仏教の生活質問帳」 若林隆壽著 仏教書林 中山書房
日常生活のなかの仏教についてわかりやすく、楽しく教えてくれます。
ご覧になってください。