お盆様と風習について:その5

お盆様と風習について:その5

2010.08.03
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なぜお盆をするのですか?

 

お盆はご先祖さまの霊を迎えるために行う行事です。お盆を行う意味の一つは「亡くなった方の霊をお祭りすること」にあり、ご先祖さまとの命のつながりを確認する日となります。

仏教ではお盆のことを「盂蘭盆会」と言い、「盂蘭盆経」というお経がお盆行事の元となっていますが、そこに書かれていることは、亡くなった親を供養すると同時に、僧侶を供養することです。「盂蘭盆経」では、7月15日を亡くなった親への供養する日と説いています。つまり、現在の7月15日、8月15日のお盆の日取りは「盂蘭盆経」によるところが大きいということになります。

日本でお盆の行事が初めて行われたのは606年と言いますから、聖徳太子の時代にはすでにお盆行事があったことになります。

また、日本には元来祖霊信仰があり、お盆とお正月の時季はご先祖様の魂が帰ってくる日とされていましたので、仏教が伝来する以前からご先祖様を迎える行事はあったようです。

歌人として知られる藤原定家の日記「明月記」には現在の盆提灯の一つである高灯篭がすでに使われていたと記されています。

 

2010.8.3 東松山店 杉田

 

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