仏教をよりよく知るため:その15

仏教をよりよく知るため:その15

2010.06.28
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       仏の智慧は、私たちに何を教えてくれようとしているのか

 

 

キーワード:精進(しょうじん)

 

 

よく手紙で「ご精進のほどお祈り申し上げます」などと書くが、これは「努力」の意味に用いている場合である。

もう一つ精進料理というのがある。材料に肉を使わず、野菜だけを材料とした料理である。この場合は「菜食」を意味している。

仏教語の「精進」は、サンスクリット語のヴィーリャの訳で、「雄々しさ」「勇気」「力」などの意味である。

いたずらに努力することは仏教ではすすめない。釈尊も六年間に及ぶ苦行を、無益であるとして放棄し、苦行にも快楽にも偏らない中道を歩むことによって、悟りに到達したように、心身のバランスを保ちながら、ゆったりと、しかも休まず、正しい生き方を貫くのが仏教の教えである。

 

 

キーワード:成仏(じょうぶつ)

 

 

仏教の開祖釈尊は、三十五歳のときに、インドのブッダガヤーの菩提樹の下で悟りを開かれて仏陀(覚者)となった。これが成仏である。十二月の八日の早朝であったという。サンスクリット語ではアビサンボーディといって現等覚とか等正佳覚と意訳している。

一般に死者を成仏したというのは大乗仏教では死ねばすべて、われわれの命の根源である仏の命に帰して一つになるという考えから言うのであるが、現在では、単に「死ぬ」という意味のほうが強い。これは、浄土教の思想が広がり「南無阿弥陀仏」のお念仏を唱えた者は、死ねば必ず極楽浄土に生まれることができるというので、仏に成れるということから、死ぬことを成仏というようになったのであろう。

それと区別して、釈尊の成仏は成道(道に悟りの意味がある)と称するようになっている。

 

2010.6.28 東松山店 杉田

参考文献「仏教と仏事のすべて」

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