仏教をよりよく知るため:その12
仏の智慧は、私たちに何をおしえてくれようとしているのか
キーワード:四諦八正道(したいはっしょうどう)
釈迦が菩提樹の下で悟られた内容は「四諦八正道」として説かれた。
四諦は四聖諦といって、人生の根本問題とその解決に関する四つの真理ということである。
1、苦諦(現実の苦悩)
2、集諦(苦悩の原因理由)
3、滅諦(苦のない理想の状態)
4、道諦(理想への手段方法)
の四つである。
四聖諦の道諦の内容は八正道といわれている。
1、正見(正しい見方)
2、正思惟(正しい考え方)
3、正語(正しい言語的行為)
4、正業(正しい行い)
5、正命(正しい生活)
6、正精進(正しい努力)
7、正念(正しい意識)
8、正定(正しい禅定であり、精神の安定)
の八つである。
この四諦の教えは、ちょうど医者が病人を治療するやり方によくにている。
まず、病気が何であるか正確に診断する。(苦諦) 次に病気の原因を突き止める。(集諦)患者にとっていちばん健康な状態を考える。(滅諦)最後に、処方箋を書き、治療法を示す。(道諦)
はるか二千五百年余も昔に生きた釈尊の、この合理的な思考には驚くばかりだ。
キーワード:慈悲(じひ)
すべての人々を救済しようというのが仏教の大きな精神である。慈悲はその根幹をなしている考え方だ。「慈悲」は、「慈」と「悲」を組み合わせたことばである。慈はサンスクリット語のマイトリーで、「友」を意味することば『ミトラ』からつくられている。
すべての人々に友情・思いやりの心を持つ事である。「悲」はカルナーで、原義は「うめき」である。人生苦を味わった者のみが同感、同苦の思いやりの心を持つ事ができるのだ。
一般的には、「慈悲心」といえば、「あわれみ」の意に用いる事が多い。「どうか、お慈悲を」というように慈悲の請求のことばが多い。
しかし、慈悲とは、他人に求めるものではなく、自分が他者の気持ちをどこまでも深く理解し、何をしてあげられるだろうかと考えることから始まる。
見返りを求めず、自分に何ができるだろうかと考えるとき、慈悲は、その人に限りない生きる勇気と意義を与えてくれるものなのだ。その意味では慈悲の心を持つという事は、他人のためばかりでなく、自分を最も幸せにする道でもある。
2010.6.25 東松山店 杉田
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