仏教をよりよく知るため:その6
仏の智慧は、私たちに何を教えてくれようとしているのか
キーワード:空(くう)
からっぽとか、虚無という単純な意味でなく、これは仏教哲学の最も重要なキー・ワードである。サンスクリット語ではシュ?ンニャといい、数学のゼロをも意味する。
たとえば、春になれば桜が咲く。ところが気の短い人がいて、なだ冬なのに、早く桜の花を見たいといって、きっと幹の中に隠れているに違いないと、桜の木を切ったとしても、どこにも桜の花はない。
では、桜の花は存在しないのかというと、春になれば、ちゃんと枝いっぱいに花を咲かせる。しかし、それも一時で、やがて、風に散って散在しなくなる。
いったい、桜の花は存在か非存在か‥‥‥ 実はそのどちらでもあり、どちらでもないのだ。それが「空」(くう)であると思う。
少しわかりにくい説明になったかもしれないが、そのあたりを「般若心経」では「色即是空、色即是色」と表現しているわけである。
ただ注意しなければならないのは、仏教は単なる哲学ではない。空の哲学を実際の私たちの人生にどう生かしていくかが重要である。
桜の花だけでなく、私たち人間もまた、「空」として生きているのである。それを深く認識することによって、私たちは、自我に執着することもなく、もっと自然に、自由に、おおらかに生きることができるというのが「空」の教えなのである。
キーワード:供養(くよう)
サンスクリット語では、プージャーという。もとは尊敬するとか敬意を表すことを意味する。
本来、出家僧はいっさい、生産活動にたずさわらず、人々の施しで生きていた。一般の人たちは、聖なる修行者に食べ物などをささげることは、自分たちの功徳になると信じておりこれはインドなどでは現在も変わらない。
したがって、修行僧を招いて、食事をささげることが、もともとの供養の意味だったのである。
それが、しだいに、仏菩薩に香華を供えたり、死者の霊を祭って供物をささげることをもさすようになった。
供養には二種供養 (飲食や金品などを供える財供養と、仏法を人々に説く法供養)、三種供養 (飲食や金品などを供える財供養と、仏を讃嘆・礼拝する敬供養、仏法を修行する行供養とがある)そのほか五種、六種、十種などの供養の種類がある。
一般的には、水、塗香、焼香、花、飲食、灯明の六種供養がおこなわれている。
参考文献「仏教と仏事のすべて」
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