おリンの材質
2014.10.10
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いつもふたきやブログをご覧いただき、ありがとうございます。今回は、おリンの材質についてお話させていただきたいと思います。
❶おリンには大きく分けて2つの地金が使われているそうです。
一つは「シルジン青銅」、もう一つは「砂張」です。どちらも硬い金属です。「シルジン青銅」は銅と亜鉛とケイ素の合金で、昭和の初めに日本人によって発明された金属だそうです。真鍮よりも、硬く、弾力があり、船のスクリューにも使われています。高価な砂張の代用品として使われるようになった金属です。
「砂張」は銅と錫の合金で、銅器が中国から伝えられた時代から使われている金属です。とても硬く、弾力も充分もありますが、落とすと割れてしまうほど繊細なのだそうです。おリンのような“鳴り物”には最適な金属ですが、鋳造が難しく、材料の錫が高価なため、砂張のおリンは、高級品といわれております。高価ですが、音がよく、歴史も深いおリンです。また使い続けるほどに音がよくなるといわれています。
❷当店で販売しているおリンの材質と種類!
「シルジン青銅」製のおリン
「砂張」製のおリン
お選びの際は、ご参考いただければと思います。次回は、リン布団とリン棒について調べてみたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。
仏壇のふたきや(2019年11月1日)再更新 担当:新井