「除夜の鐘」はなぜ百八撞くのですか!
2010.12.30
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「除夜」は、「除日の夜」のことで、「旧年を除く日」、「大晦日の夜」ということです。
「除く」というのは旧暦で、すす払い・掃除・精進・沐浴など身をきよめるのに適した日と
されています。
私たち人間には、百八の煩悩があるとされています。
私たちの身や心を悩ます「煩悩」は、「無明」という「貪る(とん)・むさぼる」・「瞋(しん)・いかる」・
「痴(ち)・おろか」 と「悪見(おけん)という、「慢(まん)・あなどる」・疑(ぎ)・うたがう」・「見(けん)・
悪い考えを持つ」の六つが根本的なものとされ、私たちの限りない迷いを表す百八の煩悩があると
されています。お数珠の玉も、除夜の鐘の数も百八として、私たちの煩悩を洗うものとしています。
しんしんとした真冬の寒さのなかに、静かに響いてくる鐘の音を聞いていると、身も心も本当に
澄んでいく気持ちがします。
私たちは、日々仕事や生活におわれ、自分の姿を顧り見ることができません。大晦日の夜、
お仏壇に手をあわせてみませんか。
静かに味わう除夜の鐘に、行く年の煩悩を洗い、来る年の光明を願おうではありませんか。
平成22年12月31日
《仏壇・位牌・仏具のネット通販 ふたきや》 店長 二木昌之
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※参照 「仏教の生活質問帳」 若林隆光著 中山書房仏書林刊
私たちの日常生活のなかの仏教について、やさしく教えてくれます。
是非ご覧ください。