秋のお彼岸ですが、お彼岸とは何でしょうか。

春分の日・秋分の日は国民の祝日と定められています。春分の日は「自然をたたえ、生物を

いつくしむ日」・秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人をしのぶ日」とあります。お彼岸は

この二つをあわせた気持ちを持つ心がまえの様に思われます。

仏教ではこちら側、批岸を迷いの世界に、向こう側を迷いのない悟りの世界に見立てて

「彼岸」「到彼岸」と呼び、批岸から彼岸に渡るように努める修業週間を「お彼岸」といってい

ます。

仏教では、何事も極端に偏らない「中道」という考え方がありますが、昼夜が等しく、太陽が

正しく東西を進む、春分・秋分を「中道＝かたよらぬ心」の象徴として、お彼岸の中心におかれ

れたものとされています。このお彼岸は、お墓参りだけでなく日々のかたよりを正す、心身の

修養の一日・一週間でもあります。

今年の夏は本当に暑くて大変でしたが、暑さ寒さも彼岸までと言われます。やっと涼しくなり、

気持ちのよい秋ももうすぐそこという感じですね。お彼岸の意味を考えると私自身も、静かな

考える時間を持たねばと思う今日この頃です。

                                             　　　　　　　　        平成２２年９月１８日

 　　　　　　　　　　　　　　　　〈仏壇・位牌のふたきやネット〉　　二木恭子

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