今週はお盆について:その3
お施餓鬼と先祖供養
六道輪廻とは、生まれ変わり、死に変わりすること
「人は死んだらどこにいく?」と設問すれば、「それは浄土か地獄だろう」と答えるのが普通です。しかし、仏教には、「輪廻の世界」というものがあります。
輪廻の世界というのは「六道輪廻」のことです。人は、この六道すなわち、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天の六つの世界を生まれ変わり、死に変わりをしている、とされています。現在人間としてあっても、次は地獄におちるかもしれない。逆に地獄にあっても人間に生まれ変わることができるかもしれません。それが、六道輪廻です。
じつは餓鬼にも色々ある
六道の「道」とは、私たちがいく道であります。その道が六つあるから六道と呼んでいるのです。
ところで、一般に餓鬼といえば、おなかが極度にふくれ、ハリガネのようにやせ細った手足のみにくい姿をイメージしますが、餓鬼もいろいろいます。たとえば、無財餓鬼、小財餓鬼、多財餓鬼、などです。
無財餓鬼とは、全く食べることのできない飢えた餓鬼です。食べ物があっても、食べようとすると食べ物が燃え上がり口にすることができないのです。
小財餓鬼は、少しは食べることができるが、嘔吐物など不浄はものだけです。
この現世にいる餓鬼とは
多財餓鬼は変わった餓鬼です。財のある富める餓鬼です。食べたいものをたらふく食っている餓鬼です。こんな餓鬼がいてもいいのでしょうか。
しかし、よく考えてみますと、餓鬼のもつ共通項は飢えであると同時にすさまじいまでの食欲です。足ることを知らないあくなき欲望、それが餓鬼たるゆえんといえます。
こう考えてみると、たらふく食い、なおかつ求める多財餓鬼の存在も、あながち矛盾している、とはいえないでしょう。
ひょっとして、このような餓鬼は私たちの隣にいるかもしれません。
地獄、餓鬼、畜生の三つの世界を三悪道とよびます。人間には、貪・瞋・痴(とん・じん・ち)という根本的な煩悩がありますが、その煩悩のおもむくのが、この三悪道とされています。
地獄道‥‥‥しんい(いかり)
餓鬼道‥‥‥とんよく(むさびり)
畜生道‥‥‥ぐち(おろかさ)
とされています。
2010.7.13 東松山店 杉田
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