今週はお盆について:その2
お施餓鬼(施食)と先祖供養
お施餓鬼とは餓鬼に施す慈悲の行為
お施餓鬼の由来は「仏説救抜焔口陀羅尼経」というお経に説かれているます。それによると、お釈迦様の弟子の阿難さまが、あるとき森の中で静かに瞑想していると、焔口(えんく)というやせおとろえた餓鬼があらわれました。餓鬼は針金のような細い首と手足、口からは焔を発し阿難さまに対して「お前は、あと三日で死ぬであろう。そして、餓鬼の世界におち、私のような、みにくい姿になるのだ」と予言したのです。
さらに焔口(えんく)という餓鬼は、「もし救われたいのなら、餓鬼道で苦しむ一切の餓鬼たちに飲食を施しなさい。そうすれば、お前は救われるのだ」といいます。
餓鬼に対する供養は、どのようにしたらよいか、餓鬼といっても、その人数は、ガンジス河の砂の数ほどです。その全員に食物を与える供養など、とてもムリです。困り果てた阿難さまは、お釈迦様にたずねました。
お釈迦様の教えで救われた阿難さま
阿難さまの話を聞いたお釈迦様は、「阿難よ怖れるな、これから教える方法で、餓鬼に施せば、すべての餓鬼たちに飲食を与えることができるであろう」とさとされました。
阿難さまは、お釈迦さまの教えのとおり、棚をもうけ、山海の食物をお供えし、多くの修行僧に供養してもらいました。その結果、供えた供物は無量のものとなり、阿難さまは八十八歳までの長寿をえて、後世の人々に仏教の教えを広めることができたとされています。
これが「仏説救抜焔口陀羅尼経」に出ているお施餓鬼の由来です。
そして、この行事は古来より連綿と営まれているのです。日本では、鎌倉時代以降、故人の霊を供養する為営まれるようになりました。
※阿難さまは、お釈迦様の十大弟子のお一人で、お釈迦様のいとこです。阿難さまが、多聞第一と称されているのは、阿難さまが、一番多くお釈迦様の話を聞いたことからきています。
2010.7.12 東松山店 杉田
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