仏教をよりよく知るため:その9
仏の智慧は、私たちに何を教えてくれようとしているのか
キーワード:悟り(さとり)
釈尊は悟りを開いて仏陀となった。
「悟り」とは真理に目覚めることである。と言えば、これで説明は終わりだが、ではいったい、真理とは何か、どうしたら釈尊のように悟りを開くことができるのかとなると、これはいくら紙数があっても足りなくなる。
釈尊以来、インド・中国・日本をはじめとする仏教国で、いったい何万人の人たちがその悟りを求めて、修行に励んできたことだろうか。いや、何十万人か、何百万人かもしれない。
そして、そのうちの何人が、目ざす「悟り」に到達することができたのだろうか。それを考えると「悟り」を解説しようなどという勇気は、いっぺんに萎えてしまう。
ただ、一つだけ、われわれの手がかりになるのは、釈尊が悟りを開いた直後に発したということばである。彼はこう言った。「奇なる哉、奇なる哉、山川草木悉皆成仏」
つまり、「オオ!これはどうしたことだ。山も川も草も木も、この世界中のものは、ことごとく仏と成っていた」というのである。「仏と成っていた」というのは「悟りの真っ只中にあった」といいかえることができる。われわれは、残念ながら自分で悟りを開くことはできないにしても、たとえ、一生迷いつづけて死んだとしても、それでも、最初から悟りの(真理)真っ只中に生きているのだということだ。
「悟る」という動詞は主体的で個別的なものだが、「悟り」という名詞は、普遍的にわれわれを貫いているのだと言ってもよいだろう。
万有引力の法則を発見した(悟った)のはニュートンだが、その法則を知っていなくても、りんごは落ちるし、人間はさかだちして物を食べようとはしないようなものかもしれない。
2010.6.20 東松山店 杉田
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