仏教の年中行事:その1
日常生活の中の節目として守り、み仏のこころをいただく
日本人の生活の中には、仏教にそのもとをおく年中行事がいろいろあり、その行事を通して仏教信仰がさらに育成され、深まってきたということがいえます。
まず新年を迎えると、初詣によって一年の幸せを祈り、二月には節分会で招福を願います。また有名な二月堂のお水取りの行事も、その年の無病息災、天下泰平、五穀豊穣、を祈るものです。近年では行われる事が少なくなりましたが、大般若会という行事があります。
この行事は農作物が病害にかからず、豊かに実ることを祈願するもので、出羽三山への信仰にもみられます。
三月と九月は季節の変わり目で、このときを彼岸会としてお墓参りが行われます。七月と八月のお盆の行事は夏の休みとも重なって、盆踊りなどがにぎやかに行われます。京都の大文字送り火このころですし、送り盆には灯篭流しなども行われます。秋にはお会式、十夜念仏などがあり、年末には除夜の鐘をついて、新しい年を迎えます。
一年をふり返って、このくらいの行事はどなたにもすぐに思い出されることでしょう。仏教が私たちの生活に、深く根ざしていることがよくわかります。これらの年中行事は、次のような意味と、特色を持ったものに分けて考えることができます。
お釈迦様の生涯を通した行事
四月八日の花祭り お釈迦様が誕生された日を祝って営まれる行事で「潅仏会」「仏生会」「釈尊降誕会」などともいわれています。
紀元前466年、ルンビニーの苑で、無憂樹のもとに立たれた摩耶夫人より誕生されたと伝えられています。このときの伝説を再現するように、屋根や四方を花で飾った花御堂を作り、その中に釈尊の誕生仏を安置し、甘茶を注いで讃仏します。
甘茶は釈尊誕生を喜んだ竜王が、甘露を降らせたという伝説によるもので、寺院接待の甘茶をいただいて持ち帰り、家族いっしょに飲む風習があります。ところによっては稚児の行列なども出て、にぎやかな祭りになります。
十二月八日の成道会 お釈迦様が菩提樹の木の下で悟りを開かれた日で、成道とは仏になった日という意味です。
二月十五日の涅槃会 お釈迦様がクシナーラの地の樹下で入滅された日です。「仏忌」とも「常楽会」ともいわれ、寺院では大涅槃図を掲げて、お釈迦様の教えを学びます。
花祭り、成道会、涅槃会、をお釈迦様の三大会として、尊んでいるのです。
すべての仏教各宗派共通のお祝いの行事として、全国各地で行われています。
2010.6.5 東松山店 杉田
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