宗派別の祀り方:その2
合掌の作法と心
仏前で礼拝をするときは、だれも、思わず手を合わせて合掌し、祈念します。合掌は仏と合体し、結ばれる、信仰の心と表現されています。
右手は仏様、左手は人間をあらわす
右の手の仏と、左手の衆生が一つになるのが合掌です。右が智慧、左が実行で、慧と定が一つになるとも申します。仏と一体になり、心を集中して、すべてを仏のはからいにまかせて真剣に生きようとするあらわれが、合掌する姿なのです。
合掌の形と作法
堅実心合掌 最も普通の形の合掌で、肩の力を抜き、両手、両指を合わせて自然に胸の前に持ってきます。軽く目を閉じて仏に祈ります。
虚心合掌 両手の指に合わせて、両手の中に、生卵を入れたような形にします。全てを仏様におまかせ虚心の心で、心を空にするので、「空心合掌」ともいわれています。
金剛合掌 両手の指と指を組み合わせ、仏と自分がしっかりと結び合う、金剛不動の表現です。仏様に絶対的に帰依する心のあらわれなので、「帰命合掌」ともいいます。一心に祈りをささげると、合わせた指と指がおのずと組まれてくるのです。
以上の三つが一般的な合掌の形ですが、特に堅実合掌と虚心合掌がよく用いられているようです。
天台宗
本尊仏 根本的な本尊は釈迦如来とされていますが、時と場所にやって、阿弥陀如来、薬師如来、大日如来、観音菩薩、虚空蔵菩薩、などいろいろなお姿でまつられます。
本山 比叡山延暦寺
教祖 伝教大師最澄
経典 妙法蓮華経、大日経、無量義経、観普賢菩薩行法経、金光明経、仁王般若波羅蜜経など
日々のお勤めの中心は「法華経」です。
仏壇のととのえ方
天台宗では特に規定はされていませんが、上段中央に本尊を祭り、脇掛けは向かって右側に天台大師、左側に伝教大師の影像をかけますが、脇掛けを祭らない場合もあります。その下に先祖の位牌を安置し、中央に香炉、燭台をおき、下段に高月、香炉、花立をおきます。過去帖は下段中央に、過去帖段にのせます。
その下の段に仏飯その他を盛る霊供膳をおきます。経机があれば、その上にお経本、ろうそくたて、香炉、鉦、マッチなどをおき、右側に木魚をおきます。
日常、朝夕のお勤め
天台宗の勤行の中心的なものとして四種三昧が説かれています。「摩訶止観」という教えに記されているもので、一、常座三昧、二、常行三昧、三、半行半座三昧、四、非行非座三昧、の四種三昧です。
朝、題目と言われるお勤めを一礼を順にあげると、?三礼、?奉請、?表百、?懺悔、?発願、?開経偈、?法華経のほか伝教大師の「要分」などの誦経、?敬礼、?結願、?念仏、?回向文の誦経をします。これは仏の教えのもとに、日常における心構えや作法を述べた、在家の日常勤行の例です。
参考文献「仏教と仏事のすべて」
2010.5.20 東松山店 杉田
ふたきや ネットショップ HP
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