仏を祭るには:その1
仏壇は心のよりどころ
人の住む家には、そこに住む人たちの心のよりどころの場というものが必要です。家は単に人が住む場所としての機能が果たせればよい、というのでなく、心のよりどころであり、親から子へ継承してゆくものを、はっきりと示したものがあるべきなのです。
仏壇は家の中の「聖」なる場、 仏壇は、単に先祖を祭りいれる物でなく、生きている家族の心を清らかに養ってゆくうえに、大きな働きをしてくれる信仰の対象を、安置しておくものです。仏壇に向かって祈る事によって人の心は慰められ、生きてゆく力をいただくことができるのです。
それは家族の人々、夫婦、親子のきずなをいっそう強めることにもなりうるといえましょう。芝居やテレビドラマなどでも、何かあると仏壇の前でご本尊や先祖に語りかけ、お力をお貸し下さいと願うのも、そうした意味からなのです。
仏壇のある家庭こそ、家族といえるのであり、そこには三世(過去世、現在世、未来世)にわたる霊のつながりがあるということができます。それを思うことによって、真の人間として生きたかが生まれてきます。
仏壇にお祭りするのは守り本尊と先祖 「家にはまで亡くなった人がいないから仏壇はいらない」という人がいます。けれどもだれにも先祖はおられるのであり、本家でお祭りし、お世話をしていても、自分の家でもまた祭ってよいのです。
仏壇とは先祖の霊を祭る場所だけでなく、前述のようにその家のご本尊を祭る場所でもあります。どの家にもその家の「守り本尊」なる仏様がおられるので、あちこちのお寺参りをすることもよいのですが、それ以上に、家の「守り本尊」に心を尽くして参り、みずからの生き方を反省して、日々を送ることがたいせつです。
仏壇を安置する場所は
家を新築するときには、必ず仏壇の置き場所を考えて設計することです。マンションなどを購入する場合にも、そうした場所をとりうるかどうか、確かめてみることがたいせつです。
仏壇を置く場所は家族の身近に 仏壇の置き場所は、宗派と地方によって多少の違いはありますが、居間におくことがいちばんとされています。それはあの世のご先祖も、常にいま生きている家族と共に暮らしている、という意味を持っているからです。
いつも家族の話を聞いてくれて、喜びも悲しみもともにしてくださる。ということなのです。仏間として、あらためて家族の暮らしから隔てた部屋でなくても、仏壇をおくことによって、その部屋が仏間になるわけです。
仏壇の安置の仕方 拝むときに、ご本尊が目の高さよりやや上にくるように安置します。仏壇をおく方角については「南面北座」 「東面西座」 「本山に向けて」などといわれますが、現代の住宅事情ではむずかしいようです。
2010.5.8 東松山店 杉田
参考文献「仏教と仏事のすべて」
ふたきや ネットショップ HP
お仏壇、会津職人の位牌や安心価格お仏壇・お位牌・線香など仏壇仏具専門の通販店だわりの仏壇仏具が揃うネットショップ
◆ふたきや 秩父店
〒368-0022
埼玉県秩父市中宮地町25-22
◆ふたきや 東松山店
〒355-0014
埼玉県東松山市松本町2-1-46